歯科恐怖症・歯科治療が苦手な方
歯科治療に対して恐怖心をもったり、治療を避けようと思う人は非常に多くおられます。
歯科恐怖症とは、歯科治療に対し極度に恐怖心が強くなり、歯を削るドリルの音で身体が動けなくなる、恐怖のあまり診療台に座れない、めまいを起こすなど個人により大小様々な症状があらわれる状態をいいます。
歯科恐怖症は精神障害の分類(DSM-5、アメリカ精神医学会)では限局性恐怖症の一つに分類され、先端(注射針など)、高所、閉所に対する恐怖症も、限局性恐怖症の一つに分類されています。
笑気麻酔とは
笑気麻酔とは鼻から笑気ガス(亜酸化窒素)を吸入しながら治療を行う方法です。
笑気ガスは吸引している間のみ気分が落ち着き恐怖を感じにくくなります。
意識を失う事はなくリラックスした状態で治療を受けることができます。
笑気麻酔の
メリット・デメリット
笑気麻酔のメリット
歯科治療中の恐怖心や不安が軽減されます。
麻酔から醒めるのが早いので、治療後も車の運転ができる。
呼吸によって笑気ガスは体外へ排出され、体内に残らない。
笑気麻酔のデメリット
鎮静効果が不確実なケースがある。
喘息などの呼吸器疾患がある方には使用できない。
鼻にマスクをするため、鼻づまりなど鼻の病気があることで鼻呼吸ができない方には使用できません。
笑気麻酔が使えない方
- 妊娠中の方
- 2ヵ月以内に眼科手術を受けた方
- 気胸のある方
笑気麻酔の使用の流れ
STEP診察台に寝る
診察台に通常通り横になっていただきます。
STEP鼻呼吸による吸入
鼻マスクをかけていただき、鼻呼吸による吸入をはじめます。
STEP笑気の濃度を徐々に上げます
笑気の濃度を徐々に上げていきます。
5分ほどでぼーっとした感覚になります。
STEP笑気ガスを吸入したままの
状態で治療を開始
歯科医師が鎮静状態を確認しましたら、笑気ガスを吸入したままの状態で治療を行います。
STEP治療終了
治療が終わると同時に笑気ガスの吸入も終了します。
STEP15分程度安静
15分ほど安静にしていただき、お体の不調などがなければそのまま帰宅していただけます。
お車の運転をされる場合は、少し長めに経過を見ます。
通常、生活に制限はございません。心配な事があれば遠慮せずご質問下さい。